【完】僕と君のアイ言葉
そんな田中くんは私のことを不思議そうに見ていた。
きっと私のこと覚えていない…
「なんだ、お前ら知り合いか?」
担任も含めクラスの全員が驚いていた。
「じゃあ、田中は小松の隣の席に座ってくれ」
最初は知り合いと隣の席がいいと考えたのか、担任は私達を隣の席にした。
でも、そんなんじゃない…なんて言える勇気はあいにく私は持ち合せていなかった。
そのため私は大人しく担任の言うことを聞くしかない。
「こ、こんにちは…」
私は隣の席の田中くんに恐る恐る挨拶をしてみる。
「ども」
でも返ってきた言葉はたったの2文字。
きっと怒ってるよね、彼からしたら私なんて変な人だよ。
そんな私と知り合い扱いだなんて…ごめんなさい。
あぁ…時間を戻して欲しい…