【完】僕と君のアイ言葉
コンコン──
すると部屋のドアがノックされた。
「どうしたの?」
私の声とともにお母さんが入ってくる。
「お隣さんから沢山果物もらったから、愛奈ちゃんどうかなって!」
私の様子を気にしてなのか、いつもより明るく話している。
そして、〝ほら〟と言って沢山の果物を見せてきた。
外に出た方が気が紛れるかもしれない。
「うん。じゃあ愛奈に届けてくるね」
お母さんから果物の入った袋を受け取ると、愛奈にラインをして行くことを伝え支度をした。