【完】僕と君のアイ言葉
「まぁそれは追々で…相手は彩のこと覚えていないんでしょ?」
「うん…」
だから、この思い出は無かったも同然のこと。
「彩…やらかしたね。完璧変な人、って思われてるよそれ」
ですよね…
私のHRでの行動を思い出しただけで、恥ずかしさで泣きたくなる。
私達は少し話した後、教室に戻った。
それから今日1日の学校生活はずいぶんと賑やかだった。
田中くんはずっと生徒に囲まれていて、男子とも女子とも楽しそうに会話をしていた。
そんなとなりの様子を気にしながらの1日はずいぶんと長く感じた。
「起立!さようならー」
そして帰りのHRが終わると生徒はバラバラと帰り始める。
「彩じゃあねー!」
「うん!ばいばーい!」