【完】僕と君のアイ言葉
気がついたら好きになっていた。
小学校から幼馴染みの小松彩。
ずば抜けて可愛いわけでもない、普通の女の子。
運動は得意で、勉強は苦手。
中学の時は好きな人に告白するも呆気なく振られ。
そして…
ずっと好きな俺を好きにならない女の子。
ましてや俺が好きなことに気づかない超鈍感。
だから彩に彼氏が出来たって聞いて驚いた。
しかも相手は転校してきたばかりの超イケメン。
よりにもよって、なんで彩?
と疑問が生じるレベルだ。
けれど彩はそいつにお弁当を作ったり、幸せそうにしていたから諦めようと思っていた。
なのに、気がつくといつも彩は泣いていて。
辛そうにしていたんだ。
こんな俺が出来ることは、幼馴染みとして相談に乗ることだけ。
そう。
ただ、相談にのるだけなはずだった。