【完】僕と君のアイ言葉


2人並んでアイスを食べながら帰る帰り道は穏やかだ。



「あっ…」



そんな中、ふと旗が立っていることに視線が行った。

旗は明日の夏祭り開催を知らせる物。



「もうこんな時期なんだな」



夏祭りで思い出すのは、2年前のあの日の君。



「…一緒に、行こうよ」



ポスターを指差して宙にそう告げる。



いつまでも過去に囚われていたらダメだから。

新しい思い出を作って、過去に負けない今を作りたかった。



夏祭りと言う単語を聞いて、思い出すのは宙にしたかった。



早く、忘れなくちゃ。

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