【完】僕と君のアイ言葉
私達は朝のHRが始まるため一旦教室に戻った。
教室に向かう間、私の胸はドキドキしていた。
田中くんにどんな顔をして会えばいいのか緊張してしまう。
遊びでもなんでも、私にとっては初めての彼氏なんだから。
「おっはよーう!」
でも、そんな緊張も背後から来た人に解かれてしまった。
「宙!」
私に話しかけてきた人は、山内宙(やまうち そら)と言って、私の幼馴染みだ。
小、中、高と同じ学校、すごく仲良し。
「なんか表情強張ってるけど大丈夫か?」
さすが宙だ。
付き合いが長い分すぐに見抜かれてしまう。
「実はね…」
田中くんのこと話そう。
男の子目線からの話も聞きたいし。