【完】僕と君のアイ言葉


それからチャペルでの式は終わり、隣にある広い庭で結婚披露宴が行われた。



「彩、俺兄貴のところ行ってくる」



見慣れないスーツに身を包んだ田中くんに、〝分かったよ〟と言い見送った。



私はというと、近くにあった椅子に腰掛け、少し離れた場所から披露宴の様子を長めていた。



「小松さん」



そんな時、名前を呼ばれ声のした方を見れば綺麗な吉田先生がいた。



「この度はご結婚おめでとうございます。とても綺麗ですね」



「えへへ、ありがとう」



今日の先生は一段と綺麗で可愛い。



「ちょっと話でもしない?」



「良いですけど…」



先生は大丈夫なのかな?

主役なのに…

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