【完】僕と君のアイ言葉
「葵くん好きです」
中学3年の夏祭り、私は初恋の人に告白をした。
私が入学式で一目惚れをしたのが始まりで、気がつけば葵くんを目で追っている日々。
学校生活を思い返せば、葵くんのことばかり思い浮かぶ。
そして今日。
私はありったけの勇気を振り絞って人生初告白をした。
皆で来た夏祭りの帰り、葵くんを呼び出したんだ。
この日のために浴衣も着て、髪も可愛くしてもらった。
友達も私が葵くんのことを好きなのを知っている。
だから友達は先に帰ることになっていた。
だけど…
「…ごめん、小松のこと友達としか見れない」
呆気なく振られてしまった。
「…うん。分かったよ…その、私と話してね!」
「本当にごめん…」
葵くんはすごく申し訳なさそうにしていた。
なのに、その時の私は自分が凄く恥ずかしく逃げ出したかった。