【完】僕と君のアイ言葉
愛奈の叩く力が強かったのか、宙は頭を押さえて痛がっている。
「だって…彩の作る料理めちゃくちゃ上手いじゃん!!!」
宙の言葉は嬉しかった。
「でも、ダメだよ!宙は毎日お母さんに美味しいお弁当作ってもらってるでしょ」
田中くんの場合はお弁当じゃなくて買っている様子だったから…
その、作ってあげようって思っただけだし。
「じゃ、じゃあ!俺2つ食べるよ!!」
「「えっ!??」」
宙の言った言葉にさすがの私達も驚いた。
だって、2つって…
多すぎじゃん!!
「バカ!ぞれじゃあ、彩の負担が大きくなるだけじゃない!」
そしてすかさず愛奈のツッコミ。
愛奈に言われて、宙は〝あっ〟と言う顔をしていた。
「ごめん…つい、あははっ」
宙は頭の後ろに手を回し、恥ずかしさからか顔を真っ赤にさせていた。