【完】僕と君のアイ言葉
後ろを振り返るとそこには吉田先生がいた。
私は軽く会釈をすると、〝はい〟と答える。
「仲がいいのね!何作ったの?オムライス?」
吉田先生は笑顔で私にそう言ってきた。
先生の顔は嬉しそう。
「いえ、オムライスは苦手って言っていたので違いますよ」
私がそう言うと、先生は一瞬フリーズした。
「先生?」
「あっ…そ、そうなんだ」
明らかに先生の様子は最初と違う。
どうしたんだろう?
それに、なんでピンポイントでオムライスって言葉が出てきたの?
「なんでオムライスって聞いたんですか?」
気になるから聞いてみる。
「えっと、その、んーと…田中くんオムライス好きそうかなーって思って…」