【完】僕と君のアイ言葉
「じゃ、じゃあ、またね!」
そして私は、その場から逃げるように立ち去った。
彼に背を向けた途端涙が零れ落ちる。
「…うっ…っ…」
少しでも可能性あるかもなんて思ったことが間違いだった。
自惚れていたとか恥ずかしすぎる。
こんなことなら、言わなかったら良かったのかも。
沢山見てきた葵くんの笑顔が浮かんた後。
脳裏に彼の申し訳なさそうな顔が浮かぶ。
「葵くんっ…」
私はある程度歩くとベンチに腰かけた。
「…ぅ…うっ…!!」
涙で顔もぐしゃぐしゃ。
葵くんに恋して2年半…
毎日がキラキラしていて、すごく楽しかった。
でも、それは今日で終わり。
これからはこの気持ちを忘れなくちゃならないんだ…