【完】僕と君のアイ言葉


それなのに私が連絡先なんか聞いたら…

その…呆れられちゃうんじゃないかって。

愛想尽かしてしまうんじゃ…って…



「黙っているだけじゃ分からないよ??」



「うん」



愛奈の言葉に静かに頷く。



でも…



「ごめんね、愛奈。今は話せない…」



田中くんの事情だし、吉田先生にも関わることだ。

私1人の問題じゃない。



だから…今は言えない…



「彩はもっと素直になっていいと思うよ?」



突然、愛奈が私に言った。

< 57 / 258 >

この作品をシェア

pagetop