【完】僕と君のアイ言葉
「…なに?」
そして田中くんは私のことを凝視していた。
「えっ!?」
急に田中くんと目が合って驚きを隠せない。
「僕、変なことでもしてる?」
…気づかれたんだ!!
私が見ていたことに!!
どうしよう、どうしよう!!!!!
「な、しゅっ、宿題やってるんだ、だ、だなって…そ、その、なんでもないんす!!!!!」
必死に言葉を返すが、噛み噛み…
〝ないんす〟って何語!?
恥ずかしさが一気に私を襲ってくる。
きっと今の私はリンゴみたいに真っ赤な顔だ。
「あっそ」
けれど田中くんは表情1つ変えず宿題を始めた。