【完】僕と君のアイ言葉
どうやったら〝本当の彼女〟になれるの?
私はその場にしゃがみこみ泣きじゃくった。
せっかく頑張るって決めたのに。
「彩?」
そんな時突然、頭上から名前を呼ばれ、ゆっくりと顔を上げるとそこには宙がいた。
「ど、どうしたんだ!?」
宙は私の泣き顔を見て驚きを隠せないでいる。
「宙〜っ!!」
私は思わず宙の胸の中に飛び込んだ。
そんな私を何も言わずに受け止めてくれて、ただただずっと、頭を撫でてくれた。
そして泣きやんだ時、宙は私を家まで送ってくれた。
無理に泣いていた理由も聞かずに、宙は面白い話をして私を笑わせてくれたんだ。
そのおかげで家に着く頃にはすっかり元気で、気持ちも少し楽になった。