【完】僕と君のアイ言葉
「宙ありがとう」
涙で腫れた目で笑いながらお礼を言った。
「べ、別にたいしたことしてねぇよ」
宙は顔を逸らして言った。
長い付き合いだから知っている。
宙が顔をそむける時は、照れている時だ。
「宙がいてくれて本当に良かった」
私がさらに追い打ちをかけるように言うと、今度は顔を手で隠していた。
「…だったら…」
「ん?」
「俺と一緒にいろよ」
「うん!宙と一緒にいるよー!」
大切な幼馴染だもん。
宙と一緒にいるのは当たり前だからね。