【完】僕と君のアイ言葉
「いや…そうじゃなくって…」
宙は下を向きながら自分の髪の毛をくしゃくしゃさせていた。
「まぁ…そうゆうことでいいよ。うん、とりあえず…」
何か独り言を話し終えると宙は私のおでこに人差し指を当て、私の目をじっと見ていた。
??
宙の行動は理解出来ず、そのまま宙の目を見返すことしか出来ない。
「俺のことも、見ろよな」
「えっ?」
私に意味の分からない言葉をかけると、〝んじゃ〟と言って歩いていってしまった。
「宙?」
私は宙のだんだんと小さくなっていく後ろ姿を眺めていた。
その時私は気づかなかったんだ。
携帯が鳴っているとこに──