ミルク色のキセキ



放課後D組にきた。


よかった。


誰もいない。


多分あの人の席は窓際の一番後ろ。


あの人の机に手をかけた瞬間、静かなはずの教室に


あー!


という叫び声が響き渡った。


びっくりして声がした方を見ると、あの人がいた。


突然のことに頭がついていかない。


でもあの人はニコニコしながらこっちへ来た。


そのシャーペン俺の!


見つけてくれたんだ!ありがとう!


また私は何も言えない。


緊張して声がでない。


そんな私におかまいなくあの人は話続ける。




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