隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「10日間ここに住むんだからそれくらい貸せよな」
私は宙の言葉に耳を疑った。
「今、なんて?」
「だからそれくらい貸せって」
「いや、その前」
「10日間ここに住む」
「それ!どういうことよ!聞いてないんだけど」
なんとなくお母さんからのメモにそんなこと書いてた気がするけど……
「あ、言ってなかった?ってかお前の母さんから聞いてないのか?お前の母さんに頼まれたんだけど。それなのにチェーンまでかけて追い出すとか酷すぎるだろ」
聞いてないし!
一緒にいたくないんだからチェーンまでかけて当然でしょ?
結局侵入されちゃったけど……
お母さんもお母さんだよ、ありえない!
自分の娘に年頃の男の子と同居させるとかありえないから!
ま、間違ってもやましいことなんてないけど!
「とりあえず出てって!」
「無理」
結局私は宙に勝てず……
折れてしまった私は、今日から10日間、大ッ嫌いな幼なじみと同居することになりました。