隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「ねぇねぇ、2年生って何するの?」
目を輝かせて私を見るすみれ。
そんなすみれを見れば、宙に対するイライラだって吹き飛んでしまう。
「えっと、クラスごとの模擬店と...」
あとなんだっけ...?
「劇。本当に話聞いてねーじゃん」
「お、覚えてたし...!」
無視ですか。
いいですけど。
ちょっとド忘れしちゃっただけだよ。
別に聞いてなかったわけじゃない。
ちゃんと聞いてたもん…宙から。
「劇かぁー楽しみだなぁっ」
「なんの劇するのかな?」と楽しそうに予想を始めるすみれ。
ふわっとしているけど、楽しいことが大好きなすみれは、ひと一倍行事を楽しみにしてるんだ。
そんなすみれのためにも、学校祭委員として頑張らなきゃ。