隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「「いただきまーす!」」



最初に大好きな唐揚げを口に入れる。



「美味しいっ」



お母さんと、同じ味。



宙が作ったもののはずなのに。



同じタイミングで宙も唐揚げを口にしていたらしく、「うまっ」と呟いていた。



我ながらいい出来、ってところかな。



「あれ…?」



「お前ら…」



同じ頃、何かに気づいたような反応をするすみれとたっくん。



「ん?」



唐揚げを頬張りながらふたりに反応する。



なにかしたかな、私。



それとも宙?



ちらっと見てみるが、宙は普通に自分の作ったお弁当を食べている他、特に変わったことはない。



相変わらず、私は頭にはてなを浮かべたまま。



「茉奈ちゃんと碓氷くんのお弁当、一緒?」

< 143 / 314 >

この作品をシェア

pagetop