隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「で?どういうことかなおふたりさん」
「詳しくお話聞きたいなーっ」
興味津々のたっくん。
目を輝かせるすみれ。
「いや、あ、あの……親が出張でね?それで変わりに…!」
「配置がどうとか話してたけど?自分で作ったってことじゃないの?」
鋭い、たっくん。
すみれもたっくんの横で大きく頷いている。
ちょっと、黙ってないで助けなさいよ、宙。
そんな視線をして宙に送るけど知らんぷりだ。
心の中では焦っているのかどうか、表情と態度からは全く読み取れない。
「付き合ってそうそう愛妻弁当?ラブラブだこと」
「ちがっ、」
「愛妻じゃねーな。コイツに愛されてるとかぞっとするわ」
ぞっとって……!
どんな目で私を見てるわけ?
「それに、作ったの俺だし」
あ、宙、それを言っちゃ…!