隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「ふーん、どういう経緯でそうなったのか説明してくれる?」
あぁ……
終わった。
バカ宙。
何たる失態を犯したんだ……。
これ以上ふたりに隠せないじゃないか。
ウソはつける。
まだなんとかはなるかもしれない。
……けど、
きっと今のふたりにはもう隠せない。
特に鋭いたっくんにはね。
きっと検討はついているはず。
「…………っ」
打つ手がない。
「学校じゃなんだし?今度お泊まりでもしない?」
「いいねっ、すみれもお泊まりしたい!すみれはね、茉奈ちゃん家に行きたいなー」
よりによって私の家!?
「いいね。じゃあ、茉奈ちゃん、宙、金曜日お邪魔するね?」
「いや、あ……」
その場の雰囲気が私にNOを言わせてくれなかった。
私に拒否権なし。
それに、私だけではなく宙にまで「お邪魔するね」と言ったたっくん。
おそらく、同居がバレました。