隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「夏ぶりだなー」
そう呟いて、ふぅー とたっくんが腰を下ろす。
そっか夏ぶりだ。
そういえばと思い出す。
近くの神社の夏祭りの日、お祭りに行った帰りに私の家に来て、あの日も家に泊まっていったっけ?
「あー腹減った」
「ちょっと他人の家のソファーなんだから、もっと丁寧に扱いなさいよ」
ドカッと遠慮もなくソファーに座る宙に注意する私。
それくらい常識でしょ?
「あー?普通に座っただけだろーが。それに今は俺も住んでんだからいいだろ」
「そういう問題じゃ…!」
「ふーん、住んでるねぇー?」
あーもうっ!