隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「はぁ…今作るから待ってろ」
深いため息をついてキッチンへ向かった宙。
「茉奈ちゃんは手伝わないのー?」
あぁ、すみれは私がどれだけ家事ができないのか知らないんだ。
苦手なのは知っているけど。
作れないけど、手伝いすらもできない私。
今手伝ったとしても、ただの恥さらし。
それに…
「手伝いなんていらねぇ。特にソイツは」
「なっ」
本当のことだけど!
迷惑しか、たしかにかけてないかもしれないけど!
そう言うと思いましたよ、バカ宙。