隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
◇ちがうアイツ
───うぅーん…。
眠たい目を擦りながら、うっすらと目を開ける。
昨日は夜中じゅうずっとすみれと話して、何時に寝たかは覚えてない。
「あれ……」
すみれが、いない。
やっと目が開いたかと思えば、私の部屋には誰もいない。
部屋の隅に綺麗に畳まれた布団が置いてあった。
すみれ、もう起きたんだ…早い。
なんて思いながら時計を見ると、もう9時をまわっていた。
「うそだ……」
完全に寝すぎた。
私は飛び起きてリビングへと下りていく。
「あ、茉奈ちゃん起きてきた!おはよーっ」
ソファーに座って微笑むすみれが、私をお出迎え。