隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
私はそんなすみれをダメな男たちから守っている。
男なんてろくでもない奴しかいないんだから。
それだからかな?
男っぽいなんて言われるのも……
私は別に〝女の子〟って思われたいわけでもないし、こんな私を好きでいてくれる親友のすみれを守る方がよっぽど大事。
「すみれ、今日は変な奴に絡まれてない?」
「変な奴?そんな人いないよー?みんな挨拶してくれるんだー」
そしてこの子は天然も入っていて……
「…それが変な奴なんだってば」
「ん?なにー?」
すみれに好意を持って近づく男たちに本人は全く気づかない。
「ううん、なんでもない」
だから代わりに私が守らなくちゃいけないんだ。
こんな可愛いすみれを変な男たちには渡せない。
すみれを任せられるとしたら、ただ一人。