隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
4*隣のアイツは、大好きな彼氏様
◇アイツと買い出しデート
「じゃあ、帰り荷物取りに来るから」
「あ、うん。わかった」
今日は月曜日。
学校への登校中に宙からそう言われた。
というのも、宙との同居生活は昨日まで。
今日私が家に帰る頃には、お母さんとお父さんが帰っているはず。
あの土曜日の一件があってから、珍しくケンカをしていない私たち。
なんか……
───変な感じ。
毎日どうでもいいようなことでケンカをするのが当たり前だった私たちなのに。
それがないだけで、なんとなく不自然に感じる。
いつもなら朝ケンカをして、今の登校中は一緒には行っていたものの、ギスギスしていて負のオーラが漂っていたのにそれがない。
なんて清々しい朝なんだろう。