隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「宙の弁当も今日で最後だもんな」



そんな中、名残惜しそうな声でたっくんが言った。



なんでたっくんがそんな寂しそうにするのよ……



「そうだね」



心の中で否定したものの、私だって宙のお弁当がこれで最後だなんて、名残惜しい。



宙のお弁当はとても美味しいから。



最後のお弁当の蓋をそっと開ける。



ふわっと香る美味しそうな匂い。



卵焼きに、可愛いタコさんウィンナー。



それと……大好きな唐揚げ!



今日のお弁当は、私の大好きなものばかりだった。



それを見た私は、思わず笑みをこぼした。



「わぁ、美味しそうっ!」



「また唐揚げ入ってる。本当に茉奈ちゃんは唐揚げ好きだね」

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