隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「えっと、ウエストが……」



メジャーを器用に使って私の寸法を測ってはメモを取るすみれ。



「本当に茉奈ちゃん細いよね?」



「いやいや。見てよ、このお肉っ!ほら、ぶよぶよ!」



とんでもないことを言い始めたすみれに、わかりやすくお腹の肉をつまんで見せる。



「ウソつかないの!ほら、ウエストなんて…」



「あーストップ!!それ以上言わないで!」



私のウエストを口にだそうとしたすみれを必死に止める。



……ふぅ。



危ない危ない。



私のプライバシーが晒されるところだった。



「じゃあ、次碓氷くんっ」



私の寸法を全て測り終わり、次は宙に移る。

< 228 / 314 >

この作品をシェア

pagetop