隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「えっと、ウエストが……」
メジャーを器用に使って私の寸法を測ってはメモを取るすみれ。
「本当に茉奈ちゃん細いよね?」
「いやいや。見てよ、このお肉っ!ほら、ぶよぶよ!」
とんでもないことを言い始めたすみれに、わかりやすくお腹の肉をつまんで見せる。
「ウソつかないの!ほら、ウエストなんて…」
「あーストップ!!それ以上言わないで!」
私のウエストを口にだそうとしたすみれを必死に止める。
……ふぅ。
危ない危ない。
私のプライバシーが晒されるところだった。
「じゃあ、次碓氷くんっ」
私の寸法を全て測り終わり、次は宙に移る。