隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「はい、終わり!ありがと、宙。戻っていいよ?」



「ん、どーも」



一言お礼を言って、宙は作業をしていた場所へと戻って行った。



「うーん……」



宙の寸法を記録したメモをじっと見つめる。



「どうしたの?」



そんな私を不思議に思ったのか、すみれが私に問いかける。



「やっぱり、宙ってスタイルいいなあって」



少なくとも女の私よりは確実に。



なんて羨ましい。



それに、程よい筋肉もついていて、とても男らしい。



「茉奈ちゃん、碓氷くんのカラダ見たことあるの?」



「うん、宙がお風呂上がりに上半身裸のまま出てきたから……って何を言わせるのすみれっ!」



「茉奈ちゃんが勝手に話してくれたんだよー?」



ふふっと笑うすみれ。



またしても小悪魔すみれにやられました……。



本当に学ばないよね、私って。


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