隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「茉奈ちゃーん!」



がくりと落ち込んでいるとき、リーダーが私の名前を呼んだ。



「なにー?」



名前を呼んだリーダーに問いかける。



「ちょっとさ、ミシン糸と足りない色の布があって…おつかい頼めないかな?」



「おつかい?いいけど……」



内心面倒くさいという気持ちもあるけれど、みんな懸命に作業をしているのにやだとは言えない。



「本当!?助かるー!」



私がOKの返事を出すと、リーダーはとても喜んでいた。



買う時は領収書をもらってくるように追加で頼まれる。



確かに委員会でそんなことを言われたような言われてないような……。



「なぁーついでにカラースプレーもお願い!」



次は男子勢からの買い出しの追加。



ついでに…って。



私はクラスの召使いか!



と思いつつも、どうせ買い出しに出なきゃいけないんだからついでだとOKを出す。

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