隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
頼まれたものを忘れないようにメモを書いて、カバンを持った。
「じゃあ、いってきま…」
「待て」
「…え」
教室を出ようとした瞬間、宙に止められる。
また何か追加の買い出し?
そう覚悟した。
……が宙の言葉に驚いた。
「俺も行く」
「はっ?」
え、なんで来るんですか?
「いや、ひとりで行けるし…」
初めてのおつかいなわけじゃないし、高校生なんて、もう立派な大人だし。
「ショッピングモールに行くんだろ?」
「まぁ、そうだけど」
この辺なら、ショッピングモールが1番何でも揃うから便利なんだ。