隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
私たちいい歳した高校生でしょ?
同じベッドに男女がって……
あれやらこれやら……
変なことばかりが頭の中を駆け巡る。
「小さい頃いつも一緒に寝てたろ」
「それとこれとは別でしょ?そ、宙な、何考えてるわけ!?」
「別に……ほら」
「わっ!」
グイッと腕を引かれて、すっぽり私は宙の腕の中。
何故か今、ベッドの中で宙に後ろから抱きしめられています。
「ちょっと…離れてよ」
「こうしてると安心するくせに」
それは事実だった。
不安な気持ちが少しだけだけど、和らぐ。
「宙さ……たっくんに何仕込まれたの?」
電気を消して、真っ暗な中で宙に問いかける。
最近の宙は違うから。