隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。

◇アイツと✕✕



「やばい!遅刻する!!」



目覚まし時計を確認するなり飛び起きた私。



「ちょっと、宙邪魔っ!」



なんで宙が隣に寝ているのかなんて考える暇もなく、せっせと学校へ行く準備をする。



今日は土曜日だからアラームをかけておくのを忘れていた。



大事な学校祭の日なのに…!



「ほら、早く出てって!」



早く制服に着替えたいのに、ゆっくりと体を起こす宙。



「寝不足なんだから許せよ……」



「そんなの知らないし!本当に遅刻するから早く!!」



早く私の部屋から追い出そうと精一杯宙を押すが、私の力じゃビクともしない。



ようやく立ち上がった宙が向かったのは窓。



ちょっと待って……



朝から窓から帰る気!?


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