隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


ほっと一息つく暇もなく、更衣室へ連行される私。



「茉奈ちゃん、おはよっ」



「あぁ、すみれぇ……おはよ」



「大丈夫?とっても疲れてるみたいだけど」



心配そうに私を見つめるすみれ。



「うん、大丈夫…」



本当は大丈夫なんかじゃないけど……



……って



すみれの姿を見て、私のそんな疲れなんて吹っ飛んだ。



「かわいいーっ!すっごく似合ってるよ、すみれ!」



うさぎ役のすみれは、モコモコのうさ耳をつけて、後ろに丸いしっぽをつけたモコモコのワンピースを着ていた。



靴もモコモコのものを履いていて、ピンク色のほっぺにヒゲをペイントしていた。



なんて可愛いの!



そんなうさぎの衣装はすみれにぴったりだった。


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