隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


『それではこれより、学校祭を開催いたします!』



校内放送と盛大なクラッカーで楽しい学校祭の幕開けだ。



始まったのと同時に、私たちと同じ近くの高校に通う高校生、中学生、小学生、近所の叔父さん叔母さん、家族連れ……たくさんの人が押し寄せた。



普段はこの高校の生徒しかいない校内にいろいろな人がいる。



「あ!あのお店かわいい!」



「行ってみよっ」



「うん」



私とすみれの模擬店のシフトは午後から。



つまり、2年生による劇の発表の後。



すみれはたまたまなんだけど、主役の私は劇の後の方がいいというリーダーからの指示で午後からのシフトになった。



それで、劇の宣伝がてらに校内を回りながら他のクラスの模擬店をすみれと一緒に回っていた。



私たちが入ったのは3年生がやっていた手作りの雑貨屋さんのお店。



中には、毛糸で作られたお花がついた髪留めのゴム、羊毛で作られたブローチなどなど女の子が好きそうなかわいい雑貨がたくさん売られていた。


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