隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「お前の夕飯作りに来たんだよ」
「……は?」
奴の口からは、耳を疑いたくなるような言葉が飛び出した。
「アンタが……宙が私の夜ご飯作るって?」
あの怪しそうなお母さんの様子から、宙を呼び出してるんじゃないかと予想してはいたけど……。
まさかそんなこと頼んでたなんて。
「いいよ、作んなくて。アンタの料理とか不味くて食べれないわ。
さっさと帰ってくれる?あ、玄関からね」
宙の作る料理を食べるなんてありえない。
きっと不味くて食べられないのなんて目に見えてる。
それなら近くのスーパーまでお弁当を買いに行くほうがまし。