隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「へぇーせっかく俺が腕を振るってやろうってのに」



偉そうに腕を組み、私の前に仁王立ちする宙。



何をそんなに偉そうに。



「宙が料理するとかありえないから。まず、アンタに料理とか出来るわけないし」



「言ったな?」



ニヤリと不敵に笑う宙はなんだか自信に道溢れている。



何よ。



どうせろくに料理もしてないくせに、どこから出てくるのよ。



「言ったけど?」



「ぜってーお前にうまいって言わせてやるからな。はら、行くぞ」



「えっ、ちょっと!」

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