隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


***



「どこ行くわけ!?」



家からずっと腕を引かれて夜道を宙と2人で歩く。



「スーパー」



「は?スーパー?スーパーなんかに行って何するのよ」



「買い物」



いや、それくらいわかるけど!



なんでその買い物に私も連れていかれなきゃならないの?



ってそんなことより……。



「いい加減離しなさいよ」



宙の大きな手でしっかりと掴まれている私の腕。



力を加減しているのか、全く痛くはないんだけど、なんだかリードされているのがムカつく。



「離したらお前、逃げんだろ?」



……確かに。



っていやいや!



「逃げる逃げないとかじゃなくて、アンタに腕掴まれてるのが嫌なの!だから離して」



「相変わらずお前はうるせーな」



「うるさくて悪かったわね」


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