隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
バシッ!!
「ったあ!!……何よ!?」
教室中に響き渡るんじゃないかっていうくらいの音を立てて叩かれた私は、かなりのダメージを受ける。
そんな様子を見てすみれは口を押さえ、たっくんは苦笑い。
こんなことをする奴は、このクラスでたった一人。
私の嫌いなアイツしかいない。
「お前がボケっとしてっからだろ?」
「はぁ?どこがボケっとしてたのよ。どう見たってすみれ達と話してたでしょーが!」
「そんな風には見えなかったけどー?」
「見えないも何も、そんな力で女の子を叩くとかどうかしてんじゃないの?」
ムカつく私は、立ち上がって嫌いなアイツの前に立つ。