隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
◇アイツの手料理
「そう言えば何作ってるの?」
具材をジュウジュウと音を立てながら炒めているフライパンから美味しそうな匂いが漂ってくる。
そう言えば宙から何を作るのか聞いていなかったなとソファーから起き上がって尋ねる。
「秘密」
「いいじゃん、教えてくれたって」
「出来上がってからのお楽しみ」
私と会話をしながらなのに手際よく何かを炒めている宙。
なんかムカつく。
宙のクセに。
「それならいいもん。食べないから」
「言ったな?後で後悔するぞ」
なんで教えてくれないのよ…
「ケチ…」