隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
◇変なアイツ
「ふん、ふふーん♪」
鼻歌を歌いながらお風呂に入るのは私の日課。
お風呂の時間は私にとって至福の時。
ちょっぴりぬるめのお湯にゆっくりと浸かる。
「もうそろそろ出ようかな…」
結構入ってたから、そろそろのぼせてしまいそう。
お風呂から出てリビングへ行くと、ソファーでくつろぐ宙の姿。
「まだ居たわけ?」
「い、いちゃ悪いかよ」
「うん、悪い。さっさと家に帰んなさいよ、〝玄関〟から!」
「別に…いいだろ……」
いつもの強気な宙だけど、なんだか違う。
「なんでそんな挙動不信なわけ?」
「…はっ?そんなわけねーし!」