隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「ごちゃごちゃうるせーな」



「ちょっ!」



ぱっとソファーから立ち上がってた宙は、一瞬で私の目の前まで来て、私は手を引かれて、あっという間にソファーの目の前…



ついさっき、宙に指定された場所に座らされた。



逃げる暇もなく、後ろから宙に捕まり、私は宙に髪の毛を乾かされている。



「熱くねーか?」



「うん、大丈夫」



ブォーっと音を立てるドライヤーの上から聞こえる宙の低い声。



宙ってこんなにいい声してたっけ?



宙の手ってこんなに大きくて優しかったっけ?



なんだか、今日の宙はおかしい。



そんなことを思う私はもっとおかしい。



宙のオムライス食べておかしくなっちゃったかな……

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