隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「茉奈の髪の毛ってサラサラだよな」
そんな声で名前呼ぶのなんてずるい。
「いつもトリートメントしてるから」
「だからいい匂いすんのか」
そっと私の髪の毛を近づけて匂いを嗅ぐ宙。
「ちょっと、何してんのよ変態」
「俺は変態じゃねー」
「変態なの!」
やっぱり私より宙の方がよっぽどおかしい。
「アンタ、熱でもあるわけ?」
「……そうかもな」
はぁ?
「なら、さっさと帰りなさいよ」