隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「それに、玄関の鍵閉められてるしな」
「自分の鍵で開ければいいでしょ」
「鍵なんて持ってきてねーもん」
はぁ………
本当にどうにもならない奴。
「わかった。今日は許す。次は玄関から来ること!」
「あぁ」
「あと、もう2度とうちには来なくていい」
「矛盾してねーか?」
「いいの!早く帰った帰った!ほら、ばいばーい」
たっぷり嫌味を込めて手を振ってやった。
無事宙が自分の部屋へと渡ったのを見届けて、すぐに窓を閉め、鍵を閉め、カーテンをする。
完全にガードだ。