隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「はぁ……」
今日は散々だ。
唐揚げは食べられるし、お母さんは私の夜ご飯を置いていかないでお父さんとのデートに行っちゃったし……
いや、夜ご飯は私が食べちゃったのが悪いんだけど……
お母さんが呼んでしまったばかりに、家に宙がやってくるし……
なんでもできちゃう宙にムカつくし。
しまいには……
いや、あのドキドキは気のせいだ。
きっと不整脈とかなんかだよ。
私がアイツにときめくことなんて、絶対にない。
例え今後何があろうとあるわけない。
私が宙を好きになるなんて………
絶対………
ありえないんだから。