隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「はぁ……」



今日は散々だ。



唐揚げは食べられるし、お母さんは私の夜ご飯を置いていかないでお父さんとのデートに行っちゃったし……



いや、夜ご飯は私が食べちゃったのが悪いんだけど……



お母さんが呼んでしまったばかりに、家に宙がやってくるし……



なんでもできちゃう宙にムカつくし。



しまいには……



いや、あのドキドキは気のせいだ。



きっと不整脈とかなんかだよ。



私がアイツにときめくことなんて、絶対にない。



例え今後何があろうとあるわけない。



私が宙を好きになるなんて………



絶対………



ありえないんだから。

< 64 / 314 >

この作品をシェア

pagetop