隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
◇アイツと同居!?
***
ありえない……
ありえない、ありえない!!
なんでコイツと…!
授業も終わり放課後。
決まって早々集められた私たち学校祭委員。
各クラスから男女一名ずつ選ばれ、学校祭委員となった生徒達が続々と集まってくる教室。
クラスごとに席に着くよう促され、当然のように隣同士に座る私たち。
なんで面倒くさい学校祭委員にならなきゃいけないの?
それもまだ違う人ならいいよ。
もっと優しい男子だってクラスにいただろうに、よりによって大ッ嫌いな宙とだなんて。
本当にありえない。
「ブッサイクな顔だな?」
「はぁっ!?」
気づけば目の前にあった宙の顔。
私は一体どんな酷い顔をしていたんだろうか。
それにしても、もっと言い方ってものがあるんじゃない?
「アンタには言われたくないわ。大してかっこよくもないくせに」
それはウソだけど。
悔しいけど、宙は綺麗な顔立ちでイケメンだ……。
「俺、イケてるほうじゃね?」
自分で言っちゃうところはどうかと思う。
だから素直になんか言いたくないんだよ、バカ宙。