隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


まず、酷い顔しちゃったのも、宙のせいなんだから。



責任取りなさいよね。



「はい、これから学校祭委員会を始めます。まずは委員長を…」



不機嫌なまま話だけが進んでいく委員会。



私は話を聞く気にもなれずに、右から左へと抜けていく。



隣では、プリントを見つめがら真面目に話を聞いている宙。



なんなのよ。



こんな時はちゃんと真面目に……。



ムカつく。



そんな宙の姿をみてかっこいいなんて思っちゃうのもムカつく。



「……ということです。今回の委員会はこれで終わります。次の委員会までにクラスの出し物について案を提出してください」



3年生の委員長がそう委員会を締めて、各クラスの委員はガタっと椅子の音をたてながら教室を去っていく。



「あ、終わったんだ」



人がみんないなくなっていくのを見て、委員会が終わったことを理解する。



「帰るぞ」



「言われなくても帰りますよ!」

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