わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「ねー芽衣。
今日さ、あたし居残りがあるんだよね。
委員会でやらなきゃいけないことがあって…」
「あ、そうなの?手伝おうか?」
「さっすが芽衣!ありがと!」
………多分望絵、最初から私に手伝わせるつもりだったよね?
別に帰ってもやることないし、いいけど。
「じゃあ早速だけど、これの色塗りしてくれる?」
「ん、わかった。
………保険委員からのお願い?
ポスター?学校に貼るの?」
「そう。
あたし色塗りのセンスないからさ」
望絵が、そう言ってははっと笑った。
いや…私もセンスなんてないんだけど。
でもまあ望絵よりは多分マシ。
望絵…小学生のほうがちゃんと色使えてるよってくらいヤバイから…。
この前赤い棒が描いてあって、何これって聞いたら川って返ってきたし。
なんで赤?って聞いたら金魚で埋め尽くされてるからとか言われたし。
本当、謎。
そんなことを思いながら、私は絵が描いてある紙と、色鉛筆を受け取った。