わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「……………」
ペタペタ…
………足音が、遠ざかる。
どうやら『あの子』が諦めてくれたらしい。
「…………ん、もう大丈夫みたいだな」
狛くんもそれに気付いたのか、キィ、と掃除用具入れを開けて私に絡んでいた腕をほどいた。
そーっとそこから私が出て、それに続いて狛くんが出てくる。
そして、私は振り向いて狛くんを見た。
「えと…助けてくれてありがとう…」
「……別に。たまたまいただけだし」